鳥が待っていた枝、枝が待っていた鳥(陶芸家・河井寛次郎 著)
由布院には、現在150軒~200軒の旅館があります。その中で当館は小規模な全7部屋の旅館となります。最近では新しい旅館のほとんどが露天風呂付の離れ形式で、そこにお食事もお運びするのが常となっています。
山荘田名加は昭和63年開業の純木造日本建築造りの「少し昔の日本のヨウニ」を信条とした小さな旅館です。お客様に少し不便な思いをさせている所もあるのかも知れません。
しかし由布院にはこんな宿屋もあるのです。気に入って下さるリピーターのお客様もいて本当にありがたいことです。幾つもの多くの宿の中でも、どこか居心地のいい「枝」としてお客様をお待ちすることが出来ればといつもそう考えております。
宿の心の題名は、永六輔さんの本に出てくる「鳥が待っていた枝、枝が待っていた鳥」という素敵な言葉ですが、これを永さんは「宿が待っていたお客、お客が待っていた宿」と言い換えて、期待し合う心がお互いを育て、また来ようと思うためには、双方の努力が必要だと解釈しており、これは旅についても当てはまる究極の哲学だと言っています。
山荘田名加は2020年11月にコロナ対策として全客室にトイレを設置し消毒が徹底しやすいように全室洋室タイプのお部屋にリニューアルオープンしました。どうぞ、安心してご利用いただきたいと思います。